今週号のジャンプで、スランプになった漫画家志望の主人公が、
「子供の頃に書いた漫画のノートを探して、
そこに自分の原点を探そうとするシーン」
があって、
「ああ、なんかわかる。子供の頃って、
オリジナルロボットとか、オリジナル超人とか、
そういうのノートに描いて遊んでたなあ。案外、そういうのに
自分の好みや考え方の原点ってあるのかも」
と懐かしい気持ちになったのですが、
よくよく思い出してみると……
それどころか、僕も中学生のとき、ノートに漫画を描いてました……。
いえ、おそらく、そのノートは(黒歴史として)処分したので、
たぶんもうないとは思いますが、
若気の至りというか、なんというか、やってしまいました的な
へったくそな漫画を描いていたような気がします。
たしか中学1年生のときです。
授業中、ずっと漫画を描いていて休み時間になったら友達に見せて、
また次の授業中、2、3ページ書いて、休み時間に見せて……と、
時刊の連載漫画家きどりだったような痛々しい記憶があります。
さっきオリジナルロボットの話を出しましたが……、ちなみにその頃、
僕は、オリジナルヒーローを創作して漫画を描いてました。
(中学生にもなって)
僕が考え出したヒーロー、その名は……
「宇宙刑事カットウダー」
たぶん、大好きだった「宇宙刑事シャイダー」に
感化されて作ったオリジナルヒーローだったと思います。
ようするに、地球征服をたくらむ悪の組織と戦うため、
仮面ライダーみたいに、変身して戦うヒーローです。
ただ、そのヒーローには、ちょっとだけ、変な設定があって……、
カットウダーは、その名のとおり、「葛藤エネルギー」が原動力であり、
葛藤すればするほど強くなるという設定になっていました。
でも、悪の組織は、それを知らないので、
いつも、カットウダーを倒そうと……
「わははは、どうだカットウダー!人質を取られては手も足もでまい!」
「く、くそー、卑怯だぞ!
みんなの平和を守るためには、やつを倒さねばならない。
だ、だが、そのために個人の命を犠牲にして良いはずがない。
いったい、どうすればいいいいいいんだああああああ
カットウダービーーーム!」
「ぎゃああああああああああああああああ!」
とか。
「わははははは、どうだカットウダー!
おまえの友達を改造して、敵として送り込んだぞ!」
「うおおどうすればいいカットウダースパーク!」
「ぎゃああああああああああああああああ!」
とか。こんなふうに、敵は、カットウダーの原動力を知らないので、
彼を倒そうと、いつも彼を苦しめることをしてくるのですが、
全部うらめにでてしまい倒される、という展開なのです。
ちなみに、最後は、悪の組織は実は、悪ではなく、
人類こそが(自然破壊的な意味で)悪であった、
ということがボスから明かされ、
「それでも、まだ人間を救うというのかカットウダー!」
と衝撃の事実を突きつけて精神的に追い詰めるが、
これまた当然、葛藤パワーが炸裂して、ボスを倒すが、
「ぐはぁ〜、だが、ワシを倒しても、
すでに地球は人間の汚染で手遅れだ!」
と滅亡の危機になるが、好き放題やってきた人間たちも、
ここにきてよくやく自分たちの犯した罪に気づき、葛藤をはじめ、
そして、地球人類みんなの葛藤エネルギーが、カットウダーに集まり、
奇跡がおき、
ラストは、「見たか。人間には葛藤するという力があり、
葛藤することで、どんな問題でも乗り越えられるんだ!
おれは人間の葛藤するパワーを信じる」とか
わけのわからないことを言って終わるみたいな……。
うわあああああああああああああああああああああ
すっごい黒歴史ですね!
これが……僕の原点か……