60 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-17 11:06:52
『騎士の視点からみた議論ゲーム』
この「王と騎士の議論方式」をひとつのゲームとして捉えるなら、
騎士が参加する目的は、だいたい以下のものとなるだろう。
・評価の高い大樹の育成に参加し、たくさんの拍手ポイントをもらいたい。
・自分の意見をたくさん採用してもらいたい。
・興味のある議題について、美しい大樹の育成に参加してみたい。
(議論によって反論の構造が明らかになることが楽しいから)
※そもそも騎士は、議論掲示板に来るような人なのだから、
『理路整然と、簡潔に、わかりやすく論点がまとまった理屈』
に触れると、『面白い!』『すげえ!』『いいね!』
と感じるセンス(価値観)を持っているはずである。
であれば、理路整然とまとまった「議論の大樹」も『美しい』と感じるはず。
美しいものの作成に参加したい、それは自然で健全な動機だと思う。
上記のいずれの目的にしろ、それを果たすための必須の条件は、
『良い王様』の存在である。
「良い王様」のいない王国に行ったところで、
・まともな意見なのに採用してくれないわ
・ロクな大樹は作らないわ
・騎士はどんどん逃げていくわ
・あげくに、フェスティバルに移行しても、
拍手が全然もらえないわ
と、まったくもってメリットが発生しない。
だから、慎重に「良い王様」を選ぶことが、騎士活動の第一歩となる。
この「王と騎士の議論方式」をひとつのゲームとして捉えるなら、
騎士が参加する目的は、だいたい以下のものとなるだろう。
・評価の高い大樹の育成に参加し、たくさんの拍手ポイントをもらいたい。
・自分の意見をたくさん採用してもらいたい。
・興味のある議題について、美しい大樹の育成に参加してみたい。
(議論によって反論の構造が明らかになることが楽しいから)
※そもそも騎士は、議論掲示板に来るような人なのだから、
『理路整然と、簡潔に、わかりやすく論点がまとまった理屈』
に触れると、『面白い!』『すげえ!』『いいね!』
と感じるセンス(価値観)を持っているはずである。
であれば、理路整然とまとまった「議論の大樹」も『美しい』と感じるはず。
美しいものの作成に参加したい、それは自然で健全な動機だと思う。
上記のいずれの目的にしろ、それを果たすための必須の条件は、
『良い王様』の存在である。
「良い王様」のいない王国に行ったところで、
・まともな意見なのに採用してくれないわ
・ロクな大樹は作らないわ
・騎士はどんどん逃げていくわ
・あげくに、フェスティバルに移行しても、
拍手が全然もらえないわ
と、まったくもってメリットが発生しない。
だから、慎重に「良い王様」を選ぶことが、騎士活動の第一歩となる。
61 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-17 23:35:26
ここで、「良い王様」を選ぶときの基準となるのが、その人の「過去の実績」である。
王国に入るかどうか迷うときは、その王様のプロフィールページから「過去の実績」を表示してみれば良いのだ。
まず、その人が、過去に王様をやったことがある人ならば話が早い。
その人の過去の王国にいって、『議論の大樹』を見れば良い。
もちろん、その大樹への『拍手数』が客観的な基準となるが、
それ以外にも
『上手に意見を拾い上げて、枝にしているかどうか』
『偏った意見ばかり採用していないかどうか』
が『見た目』ですぐにわかるだろう。
なお、仮に、その人が王様をやるのが今回はじめてだった場合には、
『騎士ランキング』や『過去の発言』を参照することで、ある程度は、人柄や能力を判断することができるだろう。
王国に入るかどうか迷うときは、その王様のプロフィールページから「過去の実績」を表示してみれば良いのだ。
まず、その人が、過去に王様をやったことがある人ならば話が早い。
その人の過去の王国にいって、『議論の大樹』を見れば良い。
もちろん、その大樹への『拍手数』が客観的な基準となるが、
それ以外にも
『上手に意見を拾い上げて、枝にしているかどうか』
『偏った意見ばかり採用していないかどうか』
が『見た目』ですぐにわかるだろう。
なお、仮に、その人が王様をやるのが今回はじめてだった場合には、
『騎士ランキング』や『過去の発言』を参照することで、ある程度は、人柄や能力を判断することができるだろう。
62 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:07:19
つまるところ、
「良い王様である」=「拍手ポイントがたくさんもらえる確率が高い」
という構図であるのだから、
『騎士は、なるべく良い王様がいる国に行きたいよね』
という当たり前の話をしているわけだが……、
実のところ、ここはとても重要なポイントである。
というのは、従来の議論掲示板では、この当たり前と『逆の現象』が
起こりがちだったからだ。
たとえば、こんなケースを見たことがないだろうか。
@ツッコミどころ満載の人が、ツッコミどころ満載のスレッドを立てる。
Aツッコミどころ満載ということは、
すなわち『レスがつけやすい』ということを意味する。
レスがつけやすいので、さくさくレスが集まる。
B「レス数が多い=人が多い=活発に意見交換している」ということから
『今、一番注目されている熱いスレッド』的な位置づけになり、
みんながやってくる。
Cそこに、スレ主が、ツッコミどころ満載のレスをつけまくる。
D――大盛り上がり――
「良い王様である」=「拍手ポイントがたくさんもらえる確率が高い」
という構図であるのだから、
『騎士は、なるべく良い王様がいる国に行きたいよね』
という当たり前の話をしているわけだが……、
実のところ、ここはとても重要なポイントである。
というのは、従来の議論掲示板では、この当たり前と『逆の現象』が
起こりがちだったからだ。
たとえば、こんなケースを見たことがないだろうか。
@ツッコミどころ満載の人が、ツッコミどころ満載のスレッドを立てる。
Aツッコミどころ満載ということは、
すなわち『レスがつけやすい』ということを意味する。
レスがつけやすいので、さくさくレスが集まる。
B「レス数が多い=人が多い=活発に意見交換している」ということから
『今、一番注目されている熱いスレッド』的な位置づけになり、
みんながやってくる。
Cそこに、スレ主が、ツッコミどころ満載のレスをつけまくる。
D――大盛り上がり――
63 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:12:51
従来の議論掲示板において、その活動の原理は
端的にみもふたもなく言えば『ツッコミ』である。
「いやいや、それはおかしいでしょ?」
「そう思える根拠ってなんなの?」
「このケースはどうなるの?」
「むしろ、こう考えるべきじゃないの?」
と言った『ツッコミ(相手の隙を見つけてはスパコーンと
スマッシュを打ち込んで超気持ちよくなる行為)』を互いに行い、
ひとつのテーマについて理解を深めていくのが、
「従来の議論掲示板」の流れであるが、
そのせいで、
『ツッコミどころ満載の人が人気者になる』
というヘンテコな状況が創出されてしまっているように思える。
(もちろん、それは人情としてよくわかる。
もし、私が原発についてそれなりの知識を持っていたとして、
明らかに変なことを言っている論者がいたら……、
そりゃあ、やっぱり
『理路整然と鮮やかにその間違いを指摘してやりたい』
と思うことだろう)
私は、この『ツッコミどころ満載の人が人気者になる』という
現象を食い止めたいと思っている。
そして、そのためには、
『ツッコミどころ満載の人にかかわってもメリットはないよ』
と思えるような目的設定をすることが重要だと考えた。
端的にみもふたもなく言えば『ツッコミ』である。
「いやいや、それはおかしいでしょ?」
「そう思える根拠ってなんなの?」
「このケースはどうなるの?」
「むしろ、こう考えるべきじゃないの?」
と言った『ツッコミ(相手の隙を見つけてはスパコーンと
スマッシュを打ち込んで超気持ちよくなる行為)』を互いに行い、
ひとつのテーマについて理解を深めていくのが、
「従来の議論掲示板」の流れであるが、
そのせいで、
『ツッコミどころ満載の人が人気者になる』
というヘンテコな状況が創出されてしまっているように思える。
(もちろん、それは人情としてよくわかる。
もし、私が原発についてそれなりの知識を持っていたとして、
明らかに変なことを言っている論者がいたら……、
そりゃあ、やっぱり
『理路整然と鮮やかにその間違いを指摘してやりたい』
と思うことだろう)
私は、この『ツッコミどころ満載の人が人気者になる』という
現象を食い止めたいと思っている。
そして、そのためには、
『ツッコミどころ満載の人にかかわってもメリットはないよ』
と思えるような目的設定をすることが重要だと考えた。
64 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-30 22:21:25
すなわち、議論の参加の目的を、
『発言の不備を見つけて、互いにツッコミしあうこと』から
『第三者がみても、ああ良い議論したね、と言えるような良い議事録を作ること』
にシフトするのだ。
そうすれば、ツッコミどころ満載の王国(スレッド)に参加する意義がなくなり、
「そういう国ばかりが盛り上がる」というおかしな現象もなくなる。
【ポイントまとめ】
王も騎士も、究極的な目的は、
『互いの知識や視点を持ち寄って、完成度の高い議事録を作ること』
である。
そして、その議事録をもって『キミたちは良い議論をした!』と評価され、
それが形として残るような議論掲示板を、私は目指したいと思っている。
『発言の不備を見つけて、互いにツッコミしあうこと』から
『第三者がみても、ああ良い議論したね、と言えるような良い議事録を作ること』
にシフトするのだ。
そうすれば、ツッコミどころ満載の王国(スレッド)に参加する意義がなくなり、
「そういう国ばかりが盛り上がる」というおかしな現象もなくなる。
【ポイントまとめ】
王も騎士も、究極的な目的は、
『互いの知識や視点を持ち寄って、完成度の高い議事録を作ること』
である。
そして、その議事録をもって『キミたちは良い議論をした!』と評価され、
それが形として残るような議論掲示板を、私は目指したいと思っている。
65 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 00:05:30
『Q:王が、都合の良い反論しか取り上げないのだが、どうしたらいいか?』
A:もし、王に不信を持つのなら、すぐに王国から出ていってほしい。
(退国ボタンを押してもいいし、書き込みをやめるだけでもいい)
「王と騎士」の議論形式の良いところは、(そして恐ろしいところは)
「王様が、どんな意見を枝として取り上げているか」をぱっと見るだけで、
その王様の『人柄』『センス』『思想』が、
『言葉を交わすまでもなく』すぐにわかってしまうところだ。
たとえば、仮に、王様が、
自分の主張に都合の良い意見ばかりを枝にしていたとしたら……、
それはもう『そういう人』だということだ。
むしろ、それが『ぱっと見でわかった』ことに感謝しよう。
もし、これが普通の掲示板で『対等』に話し合う議論形式であったなら、
あなたは、
『自分の都合の悪い意見は耳に入らない人、結論ありきで主張を譲らない人』を相手に、
『そういう人』だとわかって『うんざり』するまで、
延々と言葉を交わしていたかもしれない。
(それどころか、論破して認めさせてやろうと、
レスの応酬を繰り広げたかもしれない)
だが、幸いなことに「王と騎士」の議論掲示板では、
騎士は王に、システム上、絶対逆らうことができない。
(王は騎士の発言を削除したり、書き込み禁止にしたりできる)
だから、王が『そういう人』だとわかっても、
騎士は『近寄らない』という対処しかできない。
ゆえに、騎士が『そういう人』を相手に、
時間を無駄にしようとする(論破しようとする)ことが
『できない(もしくは立場が違うので、やる気が起きない)』のである。
A:もし、王に不信を持つのなら、すぐに王国から出ていってほしい。
(退国ボタンを押してもいいし、書き込みをやめるだけでもいい)
「王と騎士」の議論形式の良いところは、(そして恐ろしいところは)
「王様が、どんな意見を枝として取り上げているか」をぱっと見るだけで、
その王様の『人柄』『センス』『思想』が、
『言葉を交わすまでもなく』すぐにわかってしまうところだ。
たとえば、仮に、王様が、
自分の主張に都合の良い意見ばかりを枝にしていたとしたら……、
それはもう『そういう人』だということだ。
むしろ、それが『ぱっと見でわかった』ことに感謝しよう。
もし、これが普通の掲示板で『対等』に話し合う議論形式であったなら、
あなたは、
『自分の都合の悪い意見は耳に入らない人、結論ありきで主張を譲らない人』を相手に、
『そういう人』だとわかって『うんざり』するまで、
延々と言葉を交わしていたかもしれない。
(それどころか、論破して認めさせてやろうと、
レスの応酬を繰り広げたかもしれない)
だが、幸いなことに「王と騎士」の議論掲示板では、
騎士は王に、システム上、絶対逆らうことができない。
(王は騎士の発言を削除したり、書き込み禁止にしたりできる)
だから、王が『そういう人』だとわかっても、
騎士は『近寄らない』という対処しかできない。
ゆえに、騎士が『そういう人』を相手に、
時間を無駄にしようとする(論破しようとする)ことが
『できない(もしくは立場が違うので、やる気が起きない)』のである。
70 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:06:21
『スカウト機能について』
王は、なにも黙って騎士の参加を待つばかりではない。
王から騎士にむけて、『スカウト』をすることができる。
たとえば、以下のような騎士は、積極的に王国に来てほしいと思うだろう。
・評価の高い大樹の育成に、いつも名前が挙がっている騎士
・ランキングの高い騎士
・現在、議論中の王国で、建設的な発言をしている騎士
こういう人がいたら、その人に対して『スカウト』ボタンを押せばいい。
すると、その相手に向けて、スカウトの公文書が発行され、
「王国に来て欲しい」という旨が通知される。
王は、なにも黙って騎士の参加を待つばかりではない。
王から騎士にむけて、『スカウト』をすることができる。
たとえば、以下のような騎士は、積極的に王国に来てほしいと思うだろう。
・評価の高い大樹の育成に、いつも名前が挙がっている騎士
・ランキングの高い騎士
・現在、議論中の王国で、建設的な発言をしている騎士
こういう人がいたら、その人に対して『スカウト』ボタンを押せばいい。
すると、その相手に向けて、スカウトの公文書が発行され、
「王国に来て欲しい」という旨が通知される。
71 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:14:19
おそらくであるが。
スカウトされるというのは、たぶん『すごく気分がいい』と思う。
なにせ、自分の能力が認められたわけだから。
そうなると、むげにはできない。
『王国の発展のため、どうかあなたの優れた知恵をお貸しください』
と言われたんだから、
これはいっちょうその王国にいって、大樹を育てるのを手伝ってやろうか、
という気分になるだろう。
といっても、人間である以上、『時間は有限』である。
すべてのスカウトに答えていたら、きりがない。
そうなると
「面白そうな議題の王国」
「評価が高く、多くの実績を持つ人の王国」
のスカウトのみに答えて、
他の王国は「まぁ時間があったら」という感じになるだろう。
スカウトされるというのは、たぶん『すごく気分がいい』と思う。
なにせ、自分の能力が認められたわけだから。
そうなると、むげにはできない。
『王国の発展のため、どうかあなたの優れた知恵をお貸しください』
と言われたんだから、
これはいっちょうその王国にいって、大樹を育てるのを手伝ってやろうか、
という気分になるだろう。
といっても、人間である以上、『時間は有限』である。
すべてのスカウトに答えていたら、きりがない。
そうなると
「面白そうな議題の王国」
「評価が高く、多くの実績を持つ人の王国」
のスカウトのみに答えて、
他の王国は「まぁ時間があったら」という感じになるだろう。
72 名前: 飲茶 投稿日: 2012-12-31 02:29:32
ちなみに、このスカウト機能は、
古代中国の『諸子百家』時代を模して追加した機能である。
そもそも。
国家を運営するためには、優れた人材が必要である。
人材のいない国家は、遅かれ早かれ、滅びてしまう。
そこで、各国の王は、優れた人材を求めて奔走しなくてはならない。
すると優れた人材は、優れていれば優れているほど、
各国からスカウト(オファー)が殺到する構図となる。
一方、優れた人材の側からすると、
有限の時間を有効に使うために、
また、自分の名声をさらに高めるために、
自分を活かしてくれる名君を探さなくてはならない。
横暴でツッコミどころ満載の王国があったとしても、
そんなものに関わるのは時間の無駄である。
(そんな国にいって、暴君に協力したり、暴君を論破したところで、
何の実績にもならないし、悪くすれば汚点になる)
また、こういう構造であるため、王は、常に名君であろうとしなくてはならない。
もし、王が、
「偏った思想」を流布するために「偏った意見」だけを取り上げて、
「偏った大樹」を作成したら、どんどん人が減っていくし、
ロクに拍手ももらえなくなるだろう。
権力をかさに、好き放題に横暴を振るって悪評がたったら、
優れた人材が王国にやってこなくなり、
結果、王国は衰退の一途を辿ることになるのだ。
(5)理想の議論 完結
古代中国の『諸子百家』時代を模して追加した機能である。
そもそも。
国家を運営するためには、優れた人材が必要である。
人材のいない国家は、遅かれ早かれ、滅びてしまう。
そこで、各国の王は、優れた人材を求めて奔走しなくてはならない。
すると優れた人材は、優れていれば優れているほど、
各国からスカウト(オファー)が殺到する構図となる。
一方、優れた人材の側からすると、
有限の時間を有効に使うために、
また、自分の名声をさらに高めるために、
自分を活かしてくれる名君を探さなくてはならない。
横暴でツッコミどころ満載の王国があったとしても、
そんなものに関わるのは時間の無駄である。
(そんな国にいって、暴君に協力したり、暴君を論破したところで、
何の実績にもならないし、悪くすれば汚点になる)
また、こういう構造であるため、王は、常に名君であろうとしなくてはならない。
もし、王が、
「偏った思想」を流布するために「偏った意見」だけを取り上げて、
「偏った大樹」を作成したら、どんどん人が減っていくし、
ロクに拍手ももらえなくなるだろう。
権力をかさに、好き放題に横暴を振るって悪評がたったら、
優れた人材が王国にやってこなくなり、
結果、王国は衰退の一途を辿ることになるのだ。
(5)理想の議論 完結