史上最強の哲学入門、製作秘話。板垣先生と会うまでの話。
今までにない哲学入門書を書くにはどうしたらいいのか?
バキネタ冒頭案は、板垣先生を表紙にでもしないかぎり、
さすがに難しいだろうけど、
「一応編集部の方で検討してみる」とのこと。
とりあえず、著者としては、
他には、どんな哲学入門書が可能か考えてみることに。
■哲学者白熱チャット
最近、チャットにハマッていたため、
「哲学者たちがチャットで議論しあう」のはどうだろう
と考えたものです。
ソクラテス:こんにちは
キルケゴール:お久しぶり
サルトル:こんにちは
フロイト:こんち
ソクラテス:遅れてごめん。奥様につかまっちゃって
キルケゴール:だから、よく結婚とは何かを吟味してだな
ソクラテス:おまえ悩んだまま婚期逃してんじゃねーか
サルトル:だからうちみたいな距離感でだな
ソクラテス:おまえただの別居だろw
フロイト:結婚とは下半身のリビ
ソクラテス:言わせねーよ!
みたいな感じ。
しかし、もともと哲学者ネタが通じる下地が相手にないと、
まったく意味がないし、入門書としては却下。というか
こんなんで一冊分の文章を書こうとしていた私がバカでした。
■哲子の部屋
名前から察せられるとおり、哲子の部屋で、
「哲子が哲学者にインタビューしていく」
という形式の哲学入門書。
るーるる るるるるーるる るるるるーるーるーるーるる
るーるる るるるるーるる るーるーるーるーーー
哲子「みなさんこんにちは、哲子の部屋です。
今日のお客様はニーチェさんです」
ニーチェ「こんにちは」
哲子「ニーチェさん、この番組のために、
蘇っていただき、ありがとうございます。
時間もありませんし、さっそくあなたの哲学について
伺いたいのですが」
ニーチェ「ええ、どうぞ」
哲子「まずルサンチマンという言葉ですけども
実は先日こんなことがありましたの。
(中略)
ほんと笑っちゃうんですけど(笑) それでですね
(中略)
で、それは結局、古代ユダヤ人の歴史に由来するわけで
(中略)
で、つまりそれがルサンチマンだと思うんですの」
ニーチェ「え、ええ、まぁ、そうですね」
哲子「次に神は死んだという言葉ですけども」
ニーチェ「その言葉は私が書いた小説の台詞で」
哲子「ああ、ツァラトゥストラはかく語りき!
先日、私も読みましたのよ。もうとても楽しくて
(中略)
やっぱり私思うんですよ、ようするに『力への意志』だと
(中略)
ほんと笑っちゃうんですけど(笑)、先日もですね
(中略)
だから超人思想や永劫回帰は結局は聖なる方便であって
(中略)
ほんと笑っちゃうんですけど(笑)
(中略)」
ニーチェ「あ、あの」
るーるる るるるるーるる るるるるーるーるーるーるる
哲子「あらま、もうこんな時間。
いっぱいお話を伺うことができました」
ニーチェ「いやえーと」
哲子「今日は貴重なお時間をさいて頂き、ありがとうございました。
次回は、サルトルです。みなさんまたお会いましょう」
るーるーるーるーーー
みたいな感じ。有名哲学者を呼んでおきながら、
毎回、哲子がひとりで延々と語り続ける
(でも実は、わかりやすい入門書になってる)
というネタなのですが、
これを30人分も続けるのは無理でした!!
とまぁ、「今までにない哲学入門書」を作るために、
こんなふうに色々と試行錯誤をしていたわけなんですが、
え……? 物語が……板垣先生との出会いの話しが……
全然進んでない……?
決着は直後でした。
(続く)
2010年06月17日
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