2011年06月02日

飲茶、マスメディアを考えてみる(1)

たまには頑張って社会的な話題とかも。

あんまりネットの世界には詳しくないので、
もしかしたらすでに実現されているのかもしれないけど、
こんなマスメディアがあってもいいんじゃないかなあというお話。

簡単に言うと、

報道素材を編集しないで、
 最初から最後まで全部みせちゃうマスコミ


普通のマスコミって、「これを報道したい」と思ったとしても、
限られた時間』『限られた紙面』で報道しなきゃいけないから、
ソースとなる報道素材(映像、文章、書類)のどこかを
削らないといけないわけですよね。

じゃあ、「どこを削るの?」って話になるけど、
そこはやっぱりマスコミも商売だし、
面白いところ」「インパクトのあるところ」は
最後まで削りにくいですよね。人情的にも。
すると、報道は、その「面白いところ」にどうしても偏りがちになっちゃう。

だから、いつも想像してドキドキするのは、
「実は、その削られたところに、すごい重要なことや
深い話があったんじゃないだろうか」ということ。

↓色付きの文字が、実際に報道された部分

 「ソーリ!ソーリ!……
  (――結局、この問題の本質はこれこれにあるわけですよね)
  あなたは疑惑の総合商社ですよ!
  …………(――だからこういう仕組みにすれば
  日本はもっとよくなると思います)………ソーリ!ソーリ!

 「2番じゃだめなんですか!
     ……(1番じゃなきゃダメだって言って欲しかったのに、バカ)」

も、もし本当はこうだったらどうしよう……。(@△@)

だから、もう削らないで、最初から最後まで全部ネットに載せちゃう。
記者会見も、演説も、討論の内容も、書類も全部。

で、どこが重要で、「本当は何があったのか」の分析は、
在野の個人ブロガーのみなさんに任せる。
マスペディアにぜんぶ置いとくから、あとよろしくー」という感じ。

精力的にニュースの分析をしているブロガーの人たち、つまり、
マスコミは真実を報道していないと思っていて、
 自分でちゃんと調べて分析して発信したい人たち
」にとっては、
編集が加わってない一番信用できる生の情報源だから、
結局重宝するんじゃないかなあと。

ソースは、マスペディア!

こういうのってあったら面白いでしょうか?

(続く)


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2011年06月04日

飲茶、マスメディアを考えてみる(2)

たまには、がらにもなく社会的なことを言ってみるテスト。

前回、「編集や解釈をしないで置いとくだけの
マスメディア(マスペディア)」があったらどうか
と考えたわけですが、この話には続きがあって
そのマスペディアにさらにこんな意義を持たせらどうでしょう?

マスコミをマスコミするためのマスペディア

ようは、「警視庁24時!」ならぬ、
マスコミ24時!」です。
まぁ、24時間は言いすぎですが(笑)、
とにかくマスコミの報道現場を報道する、という話です。

昔、テレビでこんな酷い記者会見を見たことがあります。
マスコミの人たちが、会見している人にとてつもない罵声を浴びせ、
その人が泣き出すとカメラが狙いすましたかように
パシャパシャパシャ、みたいな。

それはほんの一瞬の映像でしたし、
他局のニュースでは泣いて謝罪するシーンだけが
切り取られて流されていたので、
その前後になにがあったのかはわかりません。
でもたぶん、その一瞬だけではなく、
人として見ていられないような惨状、精神的リンチが
延々と続けられていたんでしょうね。

でも、まぁ、しかたがないとは思います。
マスコミの人たちだって商売なんだし。


たとえば不幸な事件が起きて、
被害者や関係者の話をマスコミが報道したいとき。
現場の記者は、日中ずっと張り込んでて、被害者が出てきたら、
すかさず駆け寄って、「どんなお気持ちですか?」
と容赦なくききまくるわけですが、
おそらくやってるのは、下請けの人たちですよね。
大手のエリートが、 わざわざ現場に張りついたりとかしないでしょうし。
そうすると、彼ら(下請け)は生活がかかってるんだから、
なんとしてでも使えるインパクトのある映像を
撮ってこないといけない。
だからもう、被害者が無視して答えてくれなかったときには、
胸に突き刺さるような酷い言葉をぶつけて、
怒らせたり泣かせたりしてでも、コメントを引き出そうとする。
毎回、手ぶらで帰ってばかりだと契約打ち切りになって、
家族が路頭に迷うから、本当はやりたくなくても、
ついついそういうルール違反をやってしまう。

そこで、です。
そういう報道現場をカメラで延々と記録するのです。
たとえば、記者会見も、会見側から記者の方を撮影する
そして、どの記者がどんな顔でどんな質問をしたか、
ノーカットで報道する。
すると、「質問する記者の言動を含めての報道」ですから、
下らない質問はそうそうできないでしょう。
だって会社の恥になるから。
また誰かの発言中に見苦しい野次も飛ばせません。
だって自分や家族(親や子供)の恥になるから。
だから、もうやりたいと思ってもできない。
そういうシステムがあれば、大手のエリートも、
下請けさんに「ルール違反や野次や酷い接し方はやめて下さいね、
ネットで大騒ぎになって会社にクレームがくるから

と言わざるを得ないでしょう。

そして、報道が報道される以上、
報道する側のモラル、態度、知的レベルが
ぜんぶ明るみにでてしまいます。
そのため、バカな質問をしたら、
はぁ?なに聞いてんだよ、抽象的すぎるし、
 その質問、意味ねえだろ。え?●●新聞社?
 さいてーだな、ここ
」とかなるし、
逆に良い質問をしたら、
おお、きちんと事件の核心をうまく聞いてるな!
 そこが知りたかったところなんだよ!
 △△新聞かー、みなおした!
 ●●新聞やめてこっちにしよう
」とかなるでしょう。
だから、報道する側も頑張らないといけない。
大手マスコミ会社の経営者も、自分のところの社員が、
他社に負けないような質問力や報道モラルが身につけられるよう
下請け含めて、社員教育に力を入れる必要がでてきます。
その結果として、報道する側の質もあがっていけば万々歳。

そして、いちばん大事なことは。
マスコミをマスコミする側は、仁義として絶対に編集しない、ということ。
文脈を無視して一部分だけを切り出して、
現場の記者さんを面白おかしく晒し者にするような
真似だけは絶対にしない。
ただ報道の現場を最初から最後まで
延々と記録してネットに置くだけ。
その記録の評価や解釈は、不特定多数の人々に任せる。
もちろん、不特定多数の誰かが
面白おかしく編集する可能性もありますが、
元ネタがある以上、文脈無視の悪意に満ちた酷い編集なら、
逆に炎上して信用を失うでしょう。そしてそれは、プロのマスコミも同じ。
元ネタがあれば、編集の『悪意』は、すぐに見破られてしまう(というリスクが増える)

とまぁ、そんな感じです。
世の中は甘くないから、いま述べたような感じで
うまく行くとは限らないでしょうね(笑)

でも、マスコミの人たちに、
「あなたも報道されてるんですよ」という意識緊張感
持たせるだけでも、報道モラル低下の
良い抑止力になるんじゃないかなあと。

そんなことを試しに考えてみました。

(続く)
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2011年06月07日

飲茶、マスメディアを考えてみる(3)

で、まぁ、こんなマスメディアを作ったら面白いんじゃないかなぁ、
という話を前回までしてきたわけですが、
結局は、そんなこと言ったって絵に描いたモチなんですよね。
だって、それをもし実現するとしたら、「」はどうすんだって話。

だいたい、こんなことやったって別に儲かる話じゃないし、
スポンサーをつけて広告費で稼いじゃうとしたら、
当初のこころざしと矛盾してしまう。
(きっとこの活動を維持したいという欲がでてきて、
スポンサーに不利益な報道を避けるようになる)

仮に、非営利団体のNPO法人を作ったところで、
すべてをボランティアの人だけでまかなうのは現実的じゃない。
というか、「自分がやりたいこと」「こうしたらもっと社会が
良くなるんじゃないかという夢想
」をすべて他人の無償の
労働力で実現してしまおうというのは……
よほどの(DIO様なみの)カリスマがないと無理ですよね。

実は、うちの会社でも、ひとつNPO法人を設立していて、
なんとか社会貢献しようと頑張っているのですが、
やっぱりお金がないから、「やりたい」と思っていることは
ほとんどできていません。(多くの人のボランティアに頼ってるのが現状)

さっきのマスメディアの話にしても、
○○の記者会見に行って、その現場を撮ってきてくれませんか?
 生活? だいじょうぶ、僕が今の給料の2倍だしますよ!
 一生面倒みますから、一緒に世界を革命しましょう!

ぐらいの責任を持たないとダメなんだと思います。

というわけで、いつかやりたいことをやるため、
今日もお仕事がんばります!

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2011年06月20日

「哲学的な何かシリーズ」電子書籍発売開始!

「哲学的な何か、あと科学とか」
「哲学的な何か、あと数学とか」
が、電子書籍として発売されました!


↓Amazonで買える電子書籍(Kindle)
哲学的な何か、あと科学とか(Kindle版)(どこでもドアの続きはこちら)

哲学的な何か、あと数学とか(Kindle版)

↓本の評価
とても高評価を頂いています!
※Amazonレビューだと母数が少ないので、以下のレビューの参照をおススメします。

・「哲学的な何か、あと科学とか」のレビュー(読書メーター)
・「哲学的な何か、あと科学とか」のレビュー(ブクログ)

・「哲学的な何か、あと数学とか」のレビュー(読書メーター)
・「哲学的な何か、あと数学とか」のレビュー(ブクログ)


↓その他の電子書籍サイト
Honto
電子書店パピレス
二見書房HP
ソニーのeBookストア

2011年06月30日

【告知】哲学ガールズ企画開催!

お待たせ致しました。PHP研究所さんとの最終調整も終わり、
正式に企画スタートのGOサインを頂きました!

というわけで、
第二回「哲学的な彼女企画(哲学ガールズ企画)」
の開催をここに宣言いたします!

開催の背景および案内は、
こちらの企画ページをご確認ください。

■哲学ガールズイラスト募集受付開始
さて、今回の企画は、まず最初にイラスト募集の受付から
始めさせていただきます。

哲学ガールズ88名の中から一人を選んで頂き、
イラスト募集規定に従い、その全身画をご投稿ください。
(採用された場合は、PHP研究所さんより報酬が支払われ、
「哲学ガールズ本」にプロのイラストレーターとして掲載されます)

というわけで、
ひとり何枚投稿しても結構です!目指せ哲学ガールズ制覇!

なお、PhotoshopやIllustratorなどプロ仕様のペイントソフトを
持っていない方でも、「デザイン採用」がありますので、
とにかく、
「512ピクセル×350ピクセル」以内、JPGまたはPNGファイル
であれば、画像形の式詳細(「CMYKモード、350dpi」など細かいこと)は
問いませんので、どしどしご応募ください。
(ただし、同じキャラクターを題材にしているので
デザインかぶりは互いに許容してください)

というわけで、
ソクラテス、デカルト、ニーチェ、ハイデガーといった
厳格そうなあの哲学者たちを「真っ向から萌え女の子化」する、
というありそうでなかった初の試みの企画になります。

はたしてニーチェはどんな女の子として描かれるのか、
みなさんと一緒に楽しんでいきたいと思っています。

自分だったら、プラトンちゃんは、こんなデザインにするかなあ
ぐらいの軽いノリで結構ですので、
ぜひご参加のほど宜しくお願い致します!