僕の
パチンコ体験の続きです。
前回は、
「
何にも知らずに、パチンコ屋に入ってやってみたら、
ビギナーズラックで当たりが出て、あたふたしました」
というお話でしたが、
今回は、初心者の難関……玉の「
換金」について。
さて、当たりがでて、たくさん玉が出てきたまでは良かったのですが、
初めてなので、そのあとどうやって換金すればいいか、
まったくわかりません。
それで、とりあえず、店員さんに向かって、
指でバッテンを作りながら「
しめてください」と言って
帰りたい旨を伝えました。
すると、店員さんは、僕が出した玉を
「(おそらく)
玉の数をかぞえる機械」にぶち込み、
その機械から出てきた「玉が××××個ありましたよ」
と書かれた
レシートを渡してくれました。
それをもらった僕は、なんとなく空気を読んで、
色々な商品が置かれているカウンターへ。
そこのお姉さんに、どきどきしながらレシートを渡すと、今度は、
「
プラスチックのケースに入ったメダルみたいなもの」
を渡してくれました。
これで僕は、ピーンときました。そういえば、
たいていパチンコ屋の傍には、
「
まるで闇取引をするみたいな、怪しげな小窓のある場所」
があったなあと。きっと、その小窓からメダルを渡すと、
お金を渡してくれるに違いない!
でも、はじめてきたパチンコ屋なので、それがどこにあるかわかりません。
そこで、「
あのこれを、お金に換えたいですけど、どこ行けばいいですか」
とカウンターのお姉さんに聞いたところ、
お姉さんは、苦笑しながら「
あっちの方にあります」と教えてくれました。
言われた方向に歩いていくと……ありました!怪しい小窓を発見です!
嬉々として、その小窓の奥にいる人に、メダルを渡したら、
めでたくお金が返ってきました!
で、そのときは、それで満足したのですが……、よくよく考えると、
なぜ、あんなところで換金しているんだろう?
なぜ、店内のカウンターでやらないんだろう?
これじゃあ、まるで
闇取引みたいじゃないか……。
と疑問がふつふつとわいてきました。
実は、これって、国や警察があえて見逃しているだけで、
本当は違法行為なんじゃないんだろうか?
ただ、
必要悪として見逃されているだけで……、
え、まさか、
犯罪とか……?
で、その後、ちょっと調べてみたのですが、
どうも以下のことが法律で決まっているようです。
・パチンコ屋は、客に景品として現金を渡してはいけない。
・パチンコ屋は、客に渡した景品を買い取ってはいけない。
あれ?やっぱり、
法律違反じゃん!
そうすると、どうやって、パチンコ屋は、
この法律を逃れているんだろう?
どうやら「
三店方式」という抜け道でやってるようです。
つまり、こういうことです。
まず、パチンコ屋は、お客に渡しているメダルは、
たいした価値のない、
ただの景品ですよ、と言い張ります。
実際、現金を渡しているわけではないので、当然、法律違反ではありません。
そして、そのパチンコ屋の傍には、なぜか
そのメダルを現金で買い取ってくれる骨董品屋(古物商)があるわけですが、
それは、
たまたまそのメダルに価値を見出す骨董品屋が、
たまたまパチコン屋の近くにあったというだけで、
まったくの偶然であり、
客が勝手に、メダルを売る(現金化する)としても、
そんなのパチンコ屋としては、いっさいあずかり知るところではないと。
そして、客が売ったメダルを骨董品屋から回収して、
パチコン屋におろす業者がいるけど、それもパチンコ屋としては、
「
自分たちは、そのメダルがどこから仕入れたのか、
まったく知らないし、それはうちが関知することじゃないから」と、
その骨董品屋とは無関係だと主張するわけです。
つまり、メダル(景品)の流れが
以下のように3店(3つの会社)を経由していることになります。
パチンコ屋 → 骨董品屋 → メダル回収業者
(→またパチンコ屋に戻る)
だから、もし、仮に、パチンコ屋さんの経営者に、
その件について質問すれば、こういう回答になるのです。
「このメダルを現金化してくれるところが、
あそこにあるんですが、知ってましたか!?」
「
ええー、そうなんですか?しりませんでした。
私たちは、ただパチンコの景品として、
珍しいメダルを渡しているだけですから」
そして、交換所(骨董品屋)の経営者は、こう言うわけです。
「
私たちは、ただ、骨董品のメダルが欲しくて、買い取ってるだけなんですよー。
あ、これ、パチンコ屋さんの景品なんですか?
へー、そんなの知りませんでした^^」
そして、その骨董品を回収して、パチンコ屋におろす業者の経営者は、
「
私たちは、骨董品屋が売れなくて困ってるメダルを引き取って、
パチンコ屋さんに買い取ってもらってるだけです」
つまり、3社が明らかに結託してやってるけど、
一応、3社とも経営者が異なるため、
「
え、偶然ですよー」と言い張れることができて、
それを法律の抜け道にしているようです。
抜け道といっても、かなりグレーで、
その気になれば起訴できると思うのですが、
そこは警察も目をつぶっているようです。
(起訴すれば、それが偶然で済まされるかどうかは裁判所の判断になるので、
どう転ぶかはわからない。とりあえず、まだ起訴されたことは一度もない)
いや、それどころか、どうやら、その見逃しの見返りとして、
警察の職員の
天下り先……
パチンコ関連団体の役員の椅子を用意しているらしいです。
うーん、すごいなあ。そして、全然知らなかったなー。
いつも身近にあるパチンコ屋に、そんな秘密やカラクリがあったなんて
全然知りませんでした。やっぱり、なんでも経験してみるものですね、
色々勉強になりました。