僕は、あまりギャンブルが得意ではありません。
だから、パチンコやパチスロもほとんどやりません。
いえ、たまにはやるのですが、たいていは、
「待ち合わせの間の時間つぶし」だったり、
エヴァンゲリオンや北斗の拳など、知っているアニメや漫画が
題材になった台がでたときに、リーチや当たりの演出が
一通り見たくて、「採算度外視」でお金をつぎ込むぐらいで、
ようするに、僕は、パチンコ業界にとって、ていの良いカモなわけです。
でも、こんな僕でも、生まれて初めてパチンコを
やったときは勝ちました。いわゆる、ビギナーズラックです。
たしか、社会人になったばかりの頃だったと思いますが、
たまたま友達が待ち合わせに遅れるということで、
じゃあ、時間つぶしに、ちょっと試しにやってみようかと、
パチンコ屋に入ったわけですが……、
まず、そもそも、どうやって玉を買えばいいか、
そこから全然わかりませんでした。
カウンターみたいなところがあるので、そこで、
「すみません、玉ください」とでも言うのかな、
とも思ったのですが、それも非効率なシステムなので、
「いやいや、きっと玉がでる自動販売機みたいなのがあるに
違いない」と思い直し、店の中を徘徊。
すると、カード販売機なるものを発見。念のため、
パチンコ台をみてみると、カードを入れるところがあったので、
「これだ!」と確信にいたり、3000円ほど支払って、カードを購入。
「よし!これで、パチンコができるぞ!パチンコデビューだ!」
と意気込んで、台に戻って、カードを挿入……。
しかし、玉が出てきません。もちろん、カードを挿しただけではだめで、
なにかボタン的なものを押すのだろうと、ちゃんと空気を読んで、
「貸玉」ボタンなどのそれっぽいボタンをちゃんと押しているのにです。
それなのに、まったく玉がでてこないのです。
いったい何が悪いのだろうか、と真っ青になっていたら、
しばらくして、カードを入れるところが間違っていることに
気がつきました。どうやら、カードを隣の台に挿していたようです。
ようするに、以下の図のような状態だったわけです。
(「□がパチンコ台」で、「■がカードを挿すところ」だと思ってください)
A B C □□□■□□□■□□□■ □□□■□□□■□□□■ □□□■□□□■□□□■ ↑ 飲茶つまり、Bの台に座り、Aの台にカードをいれて、
Bの台の「貸玉」ボタンを必死に連射しているという状態でした。
でも、僕は悪くありません。だって、パチンコ台は全てぴったりと
くっついて並んでいるので、境目がよくわかりません。だから、
差し込んだカードがどっちの台のものかなんて、わかるはずもありません!
ともかく、問題が解決して、さっそくプレイ開始、、、
するとです、ちょうど、カードの玉がなくなるぐらいのころに、
数字が揃いました!
「うおおおおおおお!!」
数字が揃うなんて、めったに起こることじゃないのだろう、
と考えていた僕は、ものすごく喜びました。
しかし、すぐに青ざめることになりました。
というのは、どんどん、玉がでてきて、
出た玉を受け取るところがいっぱいになったのです。
あわてて、手でパチンコの玉をすくって、
下にある半透明な箱に移す作業を開始。
その姿は、さながら、穴の開いた船にのって、
浸水する水を必死にくみ上げている哀れな人でした。
でも、どんどん玉が出てきて、全然間に合いません!
一旦、パチンコを打つのをやめればいいのですが、
今レバーを離したら、せっかくの当たりが
無駄になってしまいます!
(そのときは、一定時間だけ当たり口が開くシステムであるため、
当たり中は継続して打ち続けないと損をすると思ってました)
「ああ、もう間に合わないよ!」とパニックに陥っていたら、
店員がやってきて、まるで流れるような作業で、
いっぱいになった半透明の箱を空箱に交換し、
苦笑しながら、出た玉を受けるところについてるレバーを押しました。
すると、受け皿の中心に穴があき、下の空箱の中に、
パチンコの玉が、ざーっと吸い込まれるように落ちていきました。
「そ、そういう構造だったのか!
な、なんだ、手ですくって、箱にいれるんじゃないのか!
どうりで非効率なシステムだと……」
これらの一件で、気疲れしてしまった僕は、その後、同じ店員をつかまえて、
「締めてください」と言って、終わりにしました。
店員が「え?確変はいってますよ」と教えてくれましたが、
意味がわからないので、「いえ、いいです。もう締めで」といって、
終わりました。(今思えば、すごい勿体なかったです……)
そして、その後、パチンコ初心者にとって、
おそらく最大の難所となる「換金」が待ち受けているわけですが、
長くなったので、また次の機会に。
というか、みなさん、はじめてパチンコをやったとき、
このへんの常識はどうでしたか?
事前知識がないと、絶対、あたふたするような気がするのですが。